無買デーとは?
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FAQs

無買デーって何?

無買デーとは、要は自分たちで作り上げていくものです。祝日として、持続可能なライフスタイルを祝ってストリートパーティーを開いてもいいし、「死ぬまで買い物漬け」の毎日から離れて少し休んでもいいし、ただの休日にしてもいいし、何かイベントを企画したり組織したりするのもアリです。


何が目的なの?

  • 少し立ち止まって、次のようなことを考えて欲しいと思います。私たちが何をどれだけ買うと、地球環境や健康や幸福、あるいは発展途上国に一体どういう影響を与えているか……ということです。世界的なイベントである無買デーに参加することで、新しい種類のライフスタイルや文化、世の中を変える方法を示すことができます。例えば次のようなものです。
  • カネを稼いでカネを使うだけではない、1人の人間としての生活のあり方。
  • 多様性があり、色々な考え方に対して「開かれている」市民文化。大企業のマーケティング・メッセージとは無縁のもの。
  • 平和と公平性を基盤とした国際政治と、環境への負荷などを代価に真に反映させた経済(現在主流の新古典派の言うGDP経済ではなく)。

1日買わないだけで何かが変わるの?

はい、変わります。試してみてください。分かります。


経済への悪影響は?

多くの先進国では、週に1日(例えば日曜など)どの店も「何も売らない日」があります。統計的に、日曜に店を開けるなどして営業時間を長くしても、国家全体の「売上げ」は上昇しないことが分かっています。しかも営業時間の延長は、体力的に不利な中小小売事業者が大手企業にやられてしまうだけなのです。だから、無買デーは経済全体には悪影響を与えません。ただ大手企業を有利に立たせないだけです。
 無買デーを契機に多くの人々が、特定の企業(特に多国籍企業)をボイコットしようと呼びかけています。不正な労働条件や、環境保護・動物保護に対する悪影響、戦争で利益を得たり政治に干渉したりといった事実を理由に、一年を通してその企業の製品を買わないように訴えています。
 その一方で、エコビジネスやフェアトレード等の、社会的利益に叶ったビジネスや政策への支援を表明する人々などがいます。


消費ってそんなに悪いコトなの?

物やサービスを買うこと自体が悪いのではありません。問題は何を買い、どれだけ買うか、ということです。経済的に豊かな国(世界の人口のわずか20%)が地球の自然資源の86%を消費し、環境破壊のほとんどをもたらしています。

大量生産のために使われる原材料や生産方法は、有害廃棄物や野生動物の住む環境破壊、エネルギーの無駄遣いといった悪影響を及ぼします。国から国への製品輸送も、環境汚染につながります(そういった輸送は不必要なことが多く、多くの製品は現地や近くの地域で生産できます)。

我々の「需要」が、他の国々の戦争や政情不安を引き起こすこともあります。例えばアメリカが石油の利権のために戦争を行った(そして日本もそれを支持した)ことは周知の事実です。しかし、まだあまり知られていない話もあります。例えばタンタルという物質は、携帯電話やゲームボーイ、ノートブックパソコンに必要不可欠な物質ですが、その鉱石は主にコンゴ共和国で採掘されています。現地語でコルタンと呼ばれるこの鉱石の利権について、国連は、「第一次世界大戦以来最も大きな人権侵害」(つまりコンゴで1997年より続いている内戦)の一因だと報告しています。


無買デーはどうやって始まったの?

無買デーは1992年にカナダの芸術家、テッド・デイヴと彼の友人たちが考え出したものです。アドバスターズという国際的雑誌が無買デーを広め、推進し、2003年時点で少なくとも62カ国で行われています。


誰が無買デーを主催しているの?

イベントはしたい人が自由に企画します。従って、一つひとつの場所でそれぞれイベントは違います。あなた次第です。現在のところ日本では、小規模企業の経営者や学生、デザイナー、教師、普通に働いている人々、父親、母親、市民グループ(環境、平和、労働関連)といった人たちがイベントや活動を行っています。


無買デージャパン・ネットワークとは?

無買デージャパン・ネットワークのウェブ/PRチームは1999年より、色々な人々の活動をつなげる役目を果たしています。現時点で350人以上の個人と15以上の組織がこの人的ネットワークによってつながっています。


どれだけの人が参加しているの?

アドバスターズの2003年の推定では、世界中で100万人が買い物をしないという形で参加しました。そして、何千人という数が少なくとも60カ国でイベントに参加しました。日本では、今年、1万人が参加すると予想しています。他のアジアの国では目下、フィリピン、香港、韓国でグループが組織されていることが確認されています。ドイツでは「ディ・ターゲスツァイトゥング」(Die Tageszeitung)という有力紙が無買デーを支持しています。


どうしてこの日なの?(北米では感謝祭後の金曜日、欧州とアジアでは土曜日)

多くの国々で、その週末がクリスマスの買い物シーズンの初日になります。無買デーが始まった北米では、感謝祭後の金曜日は狂気じみた買い物騒ぎの日として知られています。マスコミはいつもこの日の売上げや人々の買い物の様子を取り上げます(騒ぎが大きいほど、レポーターたちの声は熱を帯びます)。欧州とアジアでは土曜日に無買デーを祝います。なぜならその日の売上げが非常に高いからです。


別の日にも無買デーを作ってはだめ?

もちろんOKです。いつでも個人的な無買デーにできます(毎週1回、ものを買わない日を設定している人々や文化もあります)。でも、世界中で何万という数の人々と一斉にやればもっと楽しいし、もっとインパクトがあります。


毎日を無買デーにすることはできる?

実際、めったに買い物をしなくていい生活をしている人たちもいます。こういった人たちは、シンプルライファー(simple lifers)とかダウンシフター(down-shifters)と呼ばれています。これはあなたが選ぶライフスタイルではないかもしれません。ただオルタナティヴな道を発展させ得ること、買ったり売ったりできないものに価値を見出す方法を私たちに示しています。


じゃあ、買わずに済ますには何をすればいいの?

まず、ソレが本当に必要かどうか考えてみてください。どうしても必要だと思ったら、再利用やリサイクル、改造、自作、共同利用(例えばクルマ、コンピューター、庭道具など)、物々交換などを試してみてください。地域通貨を利用したり、ゴミ収集場を物色したりするのもよいでしょう。無買デー精神のBBSで、色々なアイデアや役に立つアドバイスをシェアしましょう。



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