サンタクロースはアメリカの消費文化の権化だ。彼は「モノ」でキミを幸せにしようとしている。そういうモノたちは一体どこから来るんだろう? 労働者をコキ使っている工場かもしれない。環境汚染物質を垂れ流している国かもしれない。そしてキミがその「モノ」に飽きたら、それは何処へ行くんだろう? 環境に優しい方法で廃棄処分できるんだろうか?
ヤツにとって「モノ」は多ければ多いほど良い。サンタはいつも大忙しで子供のために「モノ」をかき集めている。確かにヤツはとってもキュートでフレンドリーな格好をしている、でも米軍の広報やコカコーラの宣伝にも出たりしてるぞ、大丈夫かな。
サンタはヨーロッパ生までヨーロッパ育ちのような雰囲気をかもし出している、でもホントは思いっきりアメリカ生まれだ(「ハーゲン・ダッツ」も、デンマーク風の名前だけど実はアメリカ生まれ。よく似てる)。マイケル・ムーアの映画にはマヌケな白人がでてきて、世界中の権力を手にしながら世界中に愛されようとする。つまりアメリカ人のことだが、サンタはそのウチの一人ってワケ。それでもボクたちはサンタがいるといいな、なんて思っているんだけど(本当はいないって知っててもね)。