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手作り文化論
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僕たちは色々な「楽しみ」を買ってきた。そういう「楽しみ」は、だいたい文化産業と呼ばれるテレビとか娯楽産業とかのプロの連中が作った物だ。僕たちは受け身の消費者で、まぁ、せいぜい参加者といったところだ。CDを買い、映画に行き、イベントに参加する。ハリウッドやニンテンドーが、靴工場が靴を作るみたいに「文化」とやらを生産して僕らに供給してくれているわけだ。

でもね。文化というは本当はそういうものじゃない。工業製品じゃないんだよ。文化ってのは歴史的にみれば実はキミや僕らのような普通の人々が築いてきたものなんだ。

でも長い歴史の中で、僕たちは文化の作り方を忘れてしまった。キミは自分で自分の靴を作れるだろうか? 無理だろう。映画は作れる? 難しいよね。

でも、自分自身が心の底から良いと感じられる時を過ごすことは可能だろう。そういう時間の総体が文化だとも言えるだろう。カレ・ラースンはこう言っている。「非商業的なハートと魂をもった新しいカルチャーが必要なのだ」と。誰か他の人が用意してくれるわけじゃない、僕たち自身が自分たちの手で作り出さなければならないものだ。「コンシューマー・モンスター」や「禅タクロース」、おカネではなくおコメで払うカフェ。こういった色々な試みが、新しいグローバルな非商業的文化を生み出そうとしているんだ。キミが何をやってくれるか、楽しみにしているよ。


(CC) BND Japan
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